銀行預金キャンペーンについて

(2011年03月12日)

最近、銀行のキャンペーンもあまり目を引くものがない
状態が続いています。

とはいえ3月と言えば、年度末と同時に定年退職の
シーズンということで、定番ではありますが退職金の預入を
条件に特別金利が適用される定期預金が販売されて
いますね。
 
今日は、そのことについて、話をします 

この手のものは大手銀行を中心にほぼ1年中やっているので、
期間を区切ってはいるものの、もはやキャンペーンという
感じでもありませんね。

2011年3月現在、
三井住友銀行「SMBC退職金運用プラン」、
三菱東京UFJ銀行「退職金限定 円定期金利優遇」、
みずほ銀行「退職金定期預金特別金利プラン」、
りそな銀行「退職金きちんと運用プラン」など、
 
大手銀行は順当にラインナップしています。
いずれも過去1年以内に支給された退職金の預入が
条件ですから、この3月に定年退職を迎える人以外も
利用でき、最低500万円以上の預入が必要となって
いることから、他の優遇金利と比べてもかなり高めの
金利設定となっています。

まずその金利はというと、
三井住友銀行が3ヶ月定期で年1.4%、
三菱東京UFJ銀行も3ヶ月定期で年1.4%、
みずほ銀行が3ヶ月定期で1.7%、
りそな銀行が6ヶ月定期で1.0%。
 
預入金額がそれなりの大きいので、
手にできる利息の違いもバカにできません。

3ヶ月満期同士であれば単純に表面の金利差だけで
比較すればいいのですが、どうしてもりそな銀行だけ
6ヶ月なので、無理やり条件付けして比較してみたいと
思います。

りそな銀行以外の銀行は、キャンペーン金利が適用される
3ヶ月の満期が来て、その後通常の定期金利で
もう3ヶ月継続したとします。

その場合、
継続時点の3ヶ月定期の通常金利が今と同じ0.03%だと
すると、6ヶ月間の平均金利は
みずほ銀行が0.865%、
三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行が0.715%と
いうことになります。

これを便宜上、税引き後の利息額にすると、
仮に1000万円預けたとしたら、
りそな銀行が4万円、
みずほ銀行が3万4600円、
三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行が2万8600円です。

この差をどう考えるかはそれぞれでしょうし、
預入期間もその後の資金使途に
よって決まることですが、さしあたって使う予定が
ないということであれば

6ヶ月間の利息はりそな銀行の方が多くなるかもしれません。

また金利優遇ということでは、
三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行は
上記とは別に、預け入れる退職金の半分以上を
投資信託の購入に充てると、残りの分を預け入れる
3ヶ月定期の金利が年6.0%に跳ね上がります

(りそな銀行は外貨預金でも同様の金利が適用されます)。

これも退職金の受け皿としてだけではなく、もともと
新規資金呼び込みのためにもはや定番となっていますが、
退職金の場合はさらに金利が高くなり、
なんといっても年6.0%という数字にはハッとさせられます。

直近の定年退職を控えた方からのご相談も
たしかにこれについての話題は多いように思います。

ただし、単純に6.0%の金利欲しさにリスクのある投資信託に
投資してもいいものかについては熟考の必要があります。

仮に預入資金のちょうど半分を投資信託に充てたとしましょう。
3ヶ月定期の6.0%は年利率ですから、実際の利息は
その4分の1(12か月分の3ヶ月)の1.5%。税引き後では
1.2%ということになります。

一方、もう半分の投資信託の購入には通常販売手数料が
かかりますから、これが先の利息分1.2%を超えると、
実質的に定期預金の利息分は投資信託の販売手数料に
持っていかれることになります。

販売手数料が3%や4%だと利息分では足りない計算となります。
つまり、そもそも退職金の一部で投資信託を買うつもりであれば、
一緒に預ける3ヶ月定期にも年6.0%という高金利がおまけで
付いてくるということになりますが、そうでなければ高金利は
いったいどこに?という後悔に苛まれるかもしれません。

さらに投資信託は値動きがあるわけですから、
そのリスク見合っているか?という判断がいります。
ちょっとしたことではありますが、気づかなければ笑えない
結果になってしまうかもしれませんので、注意が必要です。