国の借金、年度内に1,000兆円突破も

(2011年07月01日)

 平成23年度中に、国の借金が1,000兆円の大台を
突破する可能性が高くなりました。財務省の発表によると、
国債や借入金、政府短期証券を併せた「国の借金」が、
23年3月末で924兆3,596億円に達し、過去最高を
更新しました。
 
新規国債発行は最大規模となる44兆円強となり、
前年度末比41兆4,361億円増加しました。
同省は、23年度末には997兆円を上回るとしていますが、
震災復興へ国債増発は避けられそうになく、厳しい財政運営を
迫られそうです。

 財務省がまとめた平成22年度末時点での国の借金は、
国債が758兆5,690億円(22年12月末比4兆7,610億円
増)、政府短期証券が110兆7,847億円(同4,977億円増)、
借入金が55兆58億円(同502億円減)でした。国債のうち、
普通国債は636兆3,117億円、財投債(財政投融資特別会計
国債)は118兆1,918億円。借金の総額を22年12月末と
比べると、5兆2,084億円増えました。

 財務省が1月に示した見通しでは、平成22年度末時点での
借金残高は943兆円に達するとしていました。借換債(前倒し債)の
発行額を補正後予算額の20兆円に対して17兆円に、36兆
7,000億円を予定していた赤字国債の発行も34兆7,000億円に
とどめたことなどから、これを下回り約924兆円となったものです。
ただし、今後、震災復興財源としての国債増発は避けられない状況に
あります。

 景気の持ち直しで3月期決算企業の法人税収が回復するとみて、
予定していた国債発行を見合わせていましたが、震災の影響で
最終的に税収が伸び悩めば、差額分を埋めるため、
平成23年度の国債発行額が膨らむと懸念されます。加えて、
震災復興のため政府がまとめる同年度第2次補正予算の規模が
「20兆円に限りなく近くなる」(民主党の安住淳国会対策委員長)
との指摘もあり、年度末の時点で借金が1,000兆円を大きく上回る
可能性が高くなりました。