子ども手当の資金はどこへ。最新の学資保険事情

(2010年10月13日)

今年の6月から始まった子ども手当の支給もあり、子供に関するお金の
使い方に改めて注目が集まっています。
 
参議院の代表質問において、私の大学院の恩師である自民党の
片山さつき議員は、支給された子ども手当の7割は、貯蓄に回っていると
この政策を厳しく批判しています。
しかし、ここでは、政治的な話ではなく使い方について述べていきたいと思います。

子どもにかけるお金の中でも重要なものの一つが教育資金ですが、
特に高校、大学と最も教育資金の負担の増える時期に備えて早くから準備を
始める人が多いのは言うまでもありません。 
実際に教育資金の準備に学資保険を大勢の人が利用いたしますから、
最近における学資保険についての事情をお伝えしたいと思います。
 
○民間生保の学資保険と教育資金に人気が集まるのわけ
将来の教育資金の準備として学資保険を利用される方は、とても多いと思います。
最初に学資保険の特徴についてを改めて確認しておきたいと思います。
 学資保険の特徴は以下のものがあげられます。
1.子供の教育資金の積立を補う貯蓄性がある。
2.保険料免除特約があると親(契約者)の死亡・高度障害時に保険料の払込はせずに
満期返戻金や祝い金を受けとることができる。
3.親(契約者)の死亡・高度障害時に育英年金が支払われるものもある。
 
しかしFPの目線で冷静に考えてみれば、貯蓄は保険でなくてもよい、学資保険や
育英年金がなくても親が、生命保険にきちんと加入していれば保障は不足して
いない、とも言えます。
 
理屈で言えばこうなりますが、世の中は理論理屈だけでいかないことが
多々あるからこそ学資保険が広く利用されていると思います。

では、どうやったら教育資金を貯められるか、貯めやすいかということを考えて
みるとやはり目的をもった貯蓄であっても、なかなか上手に貯蓄できない人もいる
わけですから何らかの工夫が必要です。
 
学資保険だとその名のように目的が明確でありますし、銀行でお金を引き出す事に
 比べると保険の解約はなんとなく面倒(=貯まりやすい)ということもあって
学資保険が利用されている側面もあると思います。
 
きちんと家計管理や資産運用、自己管理のできる人は問題ないでしょうが、
そういう人ばかりではありません。
長い時間を掛けて教育資金を貯めるわけですから、そういう人には学資と名の
付いている方が加入の目的も明確であるとともに、非常に忘れにくく教育資金も
貯めやすいと言えるのではないでしょうか。

 
 ○学資保険の加入をする上での注意点
学資保険も保険ですから、何のために加入するのかの明確な目的が必要です。
生命保険に加入する人の中には教育資金のためと勧められて何となくという人
もいますので、なぜ化学資保険に入るのかは必ず明確しておきましょう。

学資保険への加入であれば一般的な加入目的は以下のものになるのではないでしょうか
1.子供の教育資金の積立。
2.親が死亡・高度障害になった場合の生活資金や教育資金の確保。

幼い子どもに保障を期待するケースはあまりないでしょうから、
学資保険については教育資金の積立を目的にする人が多いでしょう。
ところが貯蓄性のある生命保険を利用するときに家計の収支を考えない人が
意外と多い ようです。 

学資保険は特に元本割れするケースも珍しくありませんから、教育資金準備を
するのであれば、元本割れするケースについて必ず押さえおきたいところです。
学資保険だとソニー生命「スクエア」が学資保険の中でも高い返戻率があります。
他にもアフラックの「夢みるこどもの学資保険」も返戻率が高くなっています。
 
アフラックの「夢みるこどもの学資保険」の特徴的なのは
10歳払済のできるプランがあることです。
この場合払込が早く終える分、返戻率がさらに上がります。
もちろん、払込期間が短いため、毎月の保険料負担が大きくなりますから、
家計がもし厳しいようであるなら、お勧めできません。
しかし子どもにかかるお金が増えていく時期までに学資保険の払込を終了
できるというのは大きなアドバンテージです。
 
他にもこれらにプラスして育英年金や保険料払込免除などが関係してくると思います。
保険料は当然高くなりますからこのバランスをみなさんがどう考えるのか、
本人(親)の生命保険はどうなっているのかなども含めてチェックが必要です。

 
○学資保険に加入する上でのコツ
保険料の払込は、月払いより年払いの方が当然割安となります。
他にも前述のように保険料の払込を短期払いにすれば返戻率も上がります。
元本割れの有無はもちろんですが、家計の状況を確認しながらこうした方法の
利用を検討してください。 

他にも払込免除の特約を付帯するような場合、親の健康状態や職業などに
よって加入に制限が入ることもあります。
学資保険でもこうしたところは少なからず注意が必要です。
また学資保険は10~20年程度の保険期間になりますが、
終身でないにせよ長い期間保険に加入します。