自社を把握するための三つのものさし

(2011年02月02日)

 
今日は、自分の会社を把握するためには何が必要か
ということについて話をします。
我々は常に仕事のスタンスを財務にフォーカスし、今以上に会社が健全に
向かうように最適な処方箋を出しております。みなさまの参考になれば幸い
です。


■あなたの会社をはかるものさし


 会社の経営実態を示すものさしとして、三つの資料があります。

 1.貸借対照表(バランスシート)
 2.損益計算書
 3.商品別売上年計グラフ

 以上の三つです。
 
 ※通常は、3つ目は「キャッシュフロー計算書」と言われますが、今回は
  あえてこのようにしております。

 この3つを見れば、会社の経営状態、長所、短所が即座に分かり、今後の
 会社経営の舵取りに必要なものさしともなります。


■会社をはかるものさし1-バランスシート


 例えば、資金繰りが厳しい会社はバランスシートから以下の特徴を見ること
 ができます。

 (1)現預金が少ない
 (2)自己資本が少なすぎる
 (3)固定資産が多い
 (4)支払手形が多い
 (5)借入金が多い
  ※(4)(5)について、流動比率が低くキャッシュフローは少ない
 (6)在庫が多い
 (7)売掛金が多い
 (8)仮払金、貸付金、投資有価証券等が多い  

 と同時に、このような会社の社長は商売熱心でも、おカネの管理、すなわち
 財務には関心が低い、とも言えます。


■会社をはかるものさし2-損益計算書


 次に損益計算書ですが、そこにはその会社の収益力を見ることができます。
 特に儲かっていない会社は以下の特徴が顕著に出ています。

 (1)粗利益率が低い
 (2)管理費が多い
 (3)金利負担が多い

 等々の理由から、事業力を示す営業利益、そして経営力を示す経常利益が
 赤字になる訳です。


■会社をはかるものさし3-売上年計グラフ


 売上年計グラフ(得意先別・商品別等で区分し、月次で売上高推移を追う
 折れ線グラフ)からは、変動要因をより明確にするための手段として、
 以下の内容をとらえることができ、先行管理にも大いに役立つものです。

 (1)全体売上高の推移(順調であるか否か)
 (2)主力商品売上高の推移
 (3)主力得意先売上高の推移


■事業の継続と存続のために


 この三つのものさしはあくまでも今の会社を図る道具です。
 
 しかし勘違いしてはならないのは、これら三つのものさしの作成、それ自体
 が目的ではない、ということです。

 本来の目的は、事業の継続と存続をするための最適な手段、選択肢を設け、
 そして実行することにあるのです。

 バランスシート、損益計算書に対してアレルギー反応を出す会社経営者の方
 も多くいらっしゃると思いますが、ここは医者と患者の関係と全く同じです。

 患者を診察して処方箋を出しそして治療して治す。診察ができなくては、
 どんな薬が必要なのかさえもわかりません。ご自分の会社の診断は、できて
 いますか?

 会社経営者とは選ばれたヒトです。

 その選ばれたヒトとして断固、自社の改革に早期着手してもらえることを
 願っております。