タイムリーな資金調達で金利負担を最小限にするのがよいか否か

(2011年02月07日)

私自身、クライアントの社長にも時々訊かれることがあります。
 
「タイムリーな資金調達で金利負担を最小限にするのかいいのか」
 
今日はこのことについて話をします。
 
いくら儲かっている会社でも,売上より仕入れが先行する
関係で、運転資金が必要になって来ます。そしてほとんどの
会社さんにおいて季節による変動があります。
 
毎月、または、一年通してほとんど売上高が同じという業種は
私はあまり聞いたことがありません。
たいていは、月によってまたは季節によって必要な運転資金の
多寡が変わります。
 
月によってまたは季節による影響を最小限にし、必要な
運転資金を確保するのはどうすればいいのでしょか。
一番運転資金が必要な時期の金額に合わせて、銀行から
多めに借りて資金をプールしておきます。
 
教科書的には、売上や仕入れが落ちている時期には、
お金が余っているのだから、余計な借入金金利を
支払っていることになり無駄だと書かれています。
その季節ごとの必要運転資金をあらかじめ見積もって
タイムリーに借入れをすべしとあります。
 
 しかしこれを間に受けて大変な目に会うことがあります。
普通の中小企業では、よほど優良な担保や有力な
保証人を用意できるというのでなければ、教科書に
書かれていることは忘れてください。
 
 結論としては、資金が一番ひっ迫する時期に合わせて
多めに借りて資金を用意しておくべきです。
 
長年お付き合いしている銀行で、どんなに支店長や
担当者が普段「いざという時はいつでもお貸ししますから、
すぐ仰ってください」とが言っていても、突然、銀行の
融資姿勢が大きく硬化してしまい、担当者や支店長が
貸したくとも貸せないと言う事態が
起こることは決して珍しいことではありません。
 
突然、銀行全体の融資方針が大きく逆に振れて、
支店長権限では如何ともし難い状況になることが
大いにあり得るということをまずは、理解する必要が
あります。
 
万一このようなことが起きてしまっては、
売れる時期に品不足の欠品により、信用を失い、
その結果、お客様を他所に取られることになります。
また、無理に仕入れると代金を支払えなくなります。
 
 念のため会社のキャッシュバランスを高くしておくことは、
社長と経理担当者の精神安定剤でもあります。
万一の資金ショートを防ぐため神経をすり減らしていては、
余裕を持って適切な経営判断もできないというものです。