キャッシュフロー改善の方法について②

(2011年02月16日)

1月26日のコラムで、
資金繰り改善の具体的方法は、下記の7つがあるという話をしました。
 
1.売上金回収サイトの短縮(売ってから現金を受け取る期間の短縮)

2.支払いサイトを長くする(買ってから現金を払う期間の延長)

3.借入をおこす

4.在庫の削減

5.資産の流動化・現金化

6.増資

7.適切な節税
 
 その際、「1.売上金回収サイトの短縮」について、詳しく話をしました。
そこで、今回は、「2.支払いサイトを長くする」について
詳しく話をしたいとと思います。

 
資金繰りの基本原則は、あくまでも、「入りを早く、出は遅く」です。


「支払いサイトを長くする」とは、「出を遅く」するということを意味します。


これは、「売上金回収サイトの短縮」の考えと逆の発想で、
売上金を回収する時期よりも支払う時期を遅くすれば良いという考えです。
 

1月26日のコラムでは、回収サイトが長ければ長いほど、その間の
仕入れの支払いや外注への支払いを立替えなければならないので、
資金繰りがきつくなるというようなお話をしました。


しかし、立替払いにならないように、支払い時期も売上金回収に合わせて
長く設定することができれば、売上金の入金を受けてから、支払う事が
可能となります。
よって、資金繰りを圧迫しません。


業種にもよりますが、一般的には、先に仕入れてから売るので、
入金と支払いのタイミングは支払いが先で、入金が後になることが
多いかと思います。


そのために運転資金が必要となるのですが、このタイミングを逆転させる
ことができれば、先にお金を受取ってからそのお金で支払えば良いので、
運転資金は発生しません。


このような状況を作ることは、そう簡単ではありません。
しかし、それに近い状況を作ることができれば、銀行に依存しない経営を
することができます。


自社の状況を取引先に説明し、入金と出金のタイミングを合わせて
もらえるように交渉することは、資金繰り改善をしていく上で重要な
取り組みといえます。


ただし、取引先に資金力があれば良いのですが、このご時世ですので、
どの企業も資金繰りの改善に必死に取り組んでいます。
資金繰りが厳しいのは自分だけではないということです。
よって、支払いサイトの延長を依頼する際は、取引先の状況もよく考えて、
取り組まなければ、トラブルに発展する可能性もありますので、
慎重に検討して下さい。


取引先から見れば、売上金の回収サイトが長くなるので、当然資金繰りが
悪化することとなります。
「回収サイトの短縮」と「支払いサイトの延長」は表裏一体の関係に
あることを忘れてはいけません。


あまりに無茶な要求ばかりして、取引先に負担をかけすぎてしまうと、
良好なビジネス関係は構築できません。


良い加減で交渉を行い、回収と支払いのタイミングを調整していくことが
肝心です。