キャッシュフロー改善の方法について③

(2011年02月23日)

2月16日のコラムで、
資金繰り改善の具体的方法は、下記の7つがあるという話をしました。
 
1.売上金回収サイトの短縮(売ってから現金を受け取る期間の短縮)

2.支払いサイトを長くする(買ってから現金を払う期間の延長)

3.借入をおこす

4.在庫の削減

5.資産の流動化・現金化

6.増資

7.適切な節税


今日は、「3.借入をおこす」について話をします。


借入を起こすとは、つまり、借金をするという事ですので、負債を増やすので、
イメージとしてはマイナスのように感じますが、資金繰り面で言えば、借りた
お金を資金繰りに使えるので、当然プラスの作用があります。


これまで、売上金回収サイトの短縮や支払いサイトを長くするという事について
説明しましたが、これらが叶わない場合は、外部から資金を調達して資金繰りを
付けるということになります。その外部からの資金調達の一つの手段が借入です。


資金調達には、借入以外にも手段があり、一般的には、次の方法が考えられます。


1.親族・知人からの借入

2.融資(金融機関からの借入)

3.助成金・補助金

4.出資を受ける。

5.社債


1つ目の、「親族・知人からの借入」ができるか否かは、それぞれの環境に
左右されますが、頼れるのであれば、検討することも必要です。


2つ目の、「融資」は、ご存じの通り銀行などの金融機関から借入です。


3つ目の、「助成金・補助金」は、返済の必要がない資金ですので、
受けられるならば、ぜひ検討したいところです。


4つ目の、「出資」は、投資を受けて調達することです。
これは、7つの資金繰り改善の具体的方法のうちの「6.増資」に
当たりますので、後ほど、もう少し詳細にお伝えします。


5つ目は、「社債」です。出資は、調達した資金を資本に入れますが、
社債は、借入れですので、負債です。


中小企業であっても少人数私募債などの活用が可能です。


出資と社債は、銀行融資に比べて、若干難易度が高いので、
それぞれの会社の状況によって活用できるかどうか判断が分かれます。


以上、5つの代表的な方法がありますが、中小企業が最初に検討すべき
資金調達方法は、やはり借入の代表格、「銀行融資」ではないでしょうか。
理由は、最も現実的であるからです。


さらに、利用できるのであれば、助成金も積極的に検討すべきです。


この2つを押さえた上で、出資や社債を検討するというのが
資金調達における一般的なセオリーでしょう。


話が資金調達の手段に流れてしまいましたが、話を戻して、
資金繰りを改善するという意味では、「借入をする」と言う事は、
使える資金量を増やすという意味で、プラスの作用があることは事実です。


但し、同時に金利負担も増加することとなり、しっかりとした財務管理を
しなければ、借入過多(借金が多すぎる)となり、逆に経営を圧迫しますので、
十分気を付けて、最適なボリュームで運用する必要があります。