数字は他人任せにしないで

(2011年08月24日)

私は、ある会社の部長から「社長は数字を見ようとしないんだよ」
という相談を受けました。社長に経営感覚を身に付けさせるには、
どうすれば良いかと聞かれました。
その答えは、社長自身が成長し続けるしかありません。
経営に必要な事柄で苦手をつくらず、絶えず努力し、社員に
夢を語り続けることだと思ってやみませ。

数字は他人任せ

私 :「社長、決算書のこの数字なのですが、中身はどうなって
いますか?」
社長:「数字については、経理に聞いてくれないか。」
私 :「社長は毎月、月次の試算表で業績の確認はされない
のですか?」
社長:「そんなに細かく数字を見なくても、赤字だよ。」

社長が決算書や試算表の数字を見ない。これでは、樹海で
遭難した人と同じです。

それではなぜ、数字を見ないのか。
その答えは、ほとんどの社長は決算書が読めないから読まない
といって過言ではありません。
私見でありますが、中小企業の8割程度の社長は、決算書や
試算表の数字が苦手だったり、読めなかったり、という状況だと
思えてなりません。

もし読めなくても、本を読んだり、顧問税理士に聞いたりして、
読めるように努力をすれば良いのだが、それも結局しない。
確かに起業する際、決算書が読めるから起業するという人は
少なく、多くの社長は営業が得意とか、素晴らしい技術を持って
いるとか、財務数字とは異なる分野で秀でているから起業を
されている。
だから、財務数字が苦手なのは当然のことではないでしょうか。

さて、このような社長につく社員はどんな人が多いか。
それは、社長と同様で、数字が苦手で、しいて言えば売上数字
ばかりを見ている社員が多い。
そうなると、ある程度の売上までは上がり、業務的にも日々
忙しくはなるが、利益が取れない、資金繰りが厳しい、その結果、
事業を続けられないという負のスパイラルに陥ってしまいます。

こうなっては遅すぎるんです。
 
しっかりと利益までの数字を見て、経営判断をしなければなりません。
利益体質の会社にするためには、社員に叱咤激励する前に、社
長自らが数字に明るくなることが一番の早道であるといえます。

利益には5つあります。
売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期純利益・当期
純利益である。
先ずは、この言葉を覚え、その意味を考えてみましょう。
売上総利益とは、売上高から、売上原価を差し引いた利益のことす。

一般的には、粗利と言っている。さて、この売上総利益はどう
すれば増えるでしょうか。
単純に言えば、売上を大きくするか、原価を小さくするかである。
さらに売上は、「金額X件数」で決まるので、売上を大きくするには
金額の高い案件を受注するか、多少金額を犠牲にしてでも件数を
伸ばすかの2つに要約される。

営業利益とは、売上総利益から販売費及び一般管理費を差し
引いた利益である。
販売費及び一般管理費は、いわゆる固定経費であり、営業部門や
管理部門などで発生したコストを指す。この営業利益は、その
会社の事業活動の結果を示します。
もっとも基本的な利益である。まずは、この2つの利益を社員と
共有し、利益体質の企業にして欲と思います。