組織を立て直すタイミングは

(2010年10月21日)

私は、相続に特化したFPですが、経理の記帳代行もしており、
何社か伺っております。そこでは、いろいろな経営者様から悩み
を聞きます。最近、ある経営者様からこんな相談をいただきました。
 
「急に一番のキーマンだった幹部社員が辞ようとしている。
何が問題であるか。どうしたらいいのか。場合によっては、
人の採用をしなければなならない。力を貸してくれ」と。
 
 
確かに、社員の退職には、離職率増加や社内の士気への影響など、
どちらかといえばマイナスイメージがあると思われます。

中小企業においては、キーマン社員は特に活躍してくれていますが、
実情では、他の社員が気を使って仕事をしていたり、
会社によっては暗黙の了解で「特別ルール」があったりと、
いろんな意味で特別待遇のケースが多いことがよくあります。

社内のキーマンが退職することは、企業に大きなダメージを
与えるかも知れません。
しかし、この時だからこそ、一度立ち返り、伸ばすところと改めるところを
見極め、社内改革をすることは、非常に有効だと言われています。
 

私はこの企業様に対して、4つのご提案と取り組みをしました。


1)【経営理念の見直しを幹部と共に実践】
その企業様は、経営理念はあるが経営者の方以外は、全く経営理念の内容を
まったく理解していない状態でした。幹部を巻き込み、今ある経営理念を
社員に浸透させるために、どのようにすればいいのかを
経営者、幹部共に時間を共有し時間をかけて話し合いをしていこうと提案しました。


2)【中長期経営計画を構築】
3年後、5年後の企業のビジョンを掲げ、そのために今、何をするべきかを
明確に落とし込む作業をしていきます。売上数字などの目標を掲げている
企業様が多いのですが、3年後、5年後がどのような【状態】であるか
明確にしていない企業様が多いので、
数字面だけでなく状態面にも力を入れてを構築していきます。


3)【採用、育成計画を構築】
数字面と状態面の3年後、5年後が明確になると、おのずと
自然と採用計画や育成計画も構築されていきます。
「いつまでに、○○のスキルを持った中途社員を採用する」
「○年後から新卒採用を始める」
「そのためには、○年後までにリーダー層を○名育てる」など
ワクワクしながら、企業の将来像を構築することが出来ます。
そのために、いつどこにどれくらいの投資が必要なのかも明確になってきます。


4)【社内の規律、規則などの見直し】
上記項目が決まってくると、今やるべきことが明確になってきます。
将来(先)を見て、今何をするべきかを考えて実行計画を練ることにより、
今自分たちがやっていることが将来につながっていると理解出来れば、
自発的に行動していきます。
 

何かきっかけがないと、このような取り組みが実施できない
というわけではありません。経営者が今の組織の状況を
しっかりと見つめれば、いつ取り組むべきかが不思議とわかります。

トラブル・イズ・ウェルカム。
 
皆様が描く、将来像の状態を創り上げるスタートを切るのは、
もしかしたら“今”かもしれません。