大きな変化に対する心構えについて

(2011年04月07日)

今回の東日本大震災のような大きな環境変化の時に、
やらない方が良いことがあります。
そのことについて話をします。
 
大きな環境変化の時に、やらない方が良いことがあります。
それは、「元の状態に戻って欲しい」と願うことです。

これほど大きな変化が起これば、短期間では元通りに
なりません。

多くの人は失ったものを取り戻したいと願います。
そして、環境変化に適切な手を打ちません。
これが問題解決を失敗に導くことが多いです。
例は枚挙にいとまがありません。

例えば、ビジネスの世界の例です。
21世紀初頭、インターネットによる情報革命が起こり、
多くの業界で環境が激変しました。

たとえば、デジタルカメラの普及により写真現像屋の多くが
淘汰されたり、ネット書店のアマゾンの出現により、多くの
書店が廃業に追い込まれました。

既存のビジネスモデルに固執して変化に対応できなかった
企業は、後退・縮小・廃業を余儀なくされました。

逆に変化を取り込んだ多くの企業が飛躍しました。

自己啓発セミナーなどで良く聞かれる
「ゆでガエルの話」もそうではないでしょうか。

カエルを水の中に入れて、ゆっくりと水の温度を上げると、
カエルは何もせずに、そのまま死んでしまうというものです。

確かに、変化が即、問題になる訳ではありません。
しかし、変化への対応の仕方が決定的に重要となります。

ましてや、変化を嫌がって抵抗しても、何も解決策には
ならないということです。

ですから「元に戻ってほしい」と考えるのはやめた方が
良いと思います。

大きな環境変化は、長期的には元に戻る可能性がありますが、
短中期的には決して元に戻ることはありません。

今回の震災も今後数年に渡って、
ビジネスと私生活において大きな
環境変化を余儀なくされるでしょう。

そうであれば、何年もかかる元通りの
状態への復興を期待するよりも、
変化を捉えて次のビジョンを作る方が現実的です。

まずは元通りには戻らないという覚悟を決めて、
その上でやるべきことを考える必要があると思います。

また、元取りを期待してもすぐには戻りませんから、
ずっと喪失感や不安や恐怖を感じ続けることになります。

元には戻らないと覚悟してしまえば、
気持ちは切り替わり、より安定した感情で、
地に足のついた行動ができることでしょう。