人の意見に「耳を傾けて」も「左右されない」生き方

(2010年12月15日)

わたしの尊敬する先生に小田全宏先生がおります。
その先生が人の意見に「耳を傾けて」も「左右されない」生き方について
コラムを掲載していましたので、ちょっと紹介したいと思います
 
引用開始

スーフィー(イスラム教神秘主義哲学)の教えに次のような寓話があります。

子供と老人がロバをひいて街を歩いていると人々がひそひそ話をしています。
「あれを見てごらん。ロバは人が乗るものなのに彼らはそれをひいているよ」
それを聞いた二人は「それもそうだ」と思い、子供がそのロバに乗りました。

すると、また街中の人々が口々に言いました。
「あれを見てごらん。子供がロバに乗っているよ。あの老人はかわいそうに」
それを耳にして、今度は老人がロバに乗り、子供が歩くことにしました。

すると、また街中の人々はささやきました。
「あれを見てごらん。大人がロバに乗って子供がひいてるよ。子供がかわいそ
うだね」
それを聞いて、今度は二人でロバに乗りました。

すると、また街中の人は眉をひそめ合いました。
「かわいそうに。ロバは二人も乗ったら歩けやしない。ひどいことをするもの
だ」
それを聞いて、今度はそのロバを棒に結わえつけ、二人で担いで歩きました。

すると、街中の人は笑いました。
「あれを見てごらん。ロバは人が乗るものなのに、彼らは担いでいる。間抜け
な奴らだ」
やがて二人が橋を渡ろうとしたところ、ロバが暴れてもんどりうって橋から落
ち、死んでしまいました。

この寓話に対して、スーフィーの賢者は「人の声に振り回されるほど、愚かな
ことはない」と諭します。
私は、この寓話を決して笑うことができません。
自分自身、どれほどこの二人と同じように他人の意見に右往左往したことかを
よく知っているからです。

人の意見に耳を傾けることは大切です。
しかし、その人の意見に振り回され始めると、私たちは自分の人生の主役では
なくなってしまうのです。
そして「私の人生が失敗したのは私のせいではない。私は人の意見に耳を傾け、
誠実に行動した。だが・・・」と呟くのです。

人の意見に耳を傾けることは難しい。
しかし人の意見に右往左往しないことはさらに難しいのです。
何が真実かを見極める目を持ちたい。人の声を真剣に聞く耳を持ちたい。
自分の人生に自らが責任をとる勇気を持ちたいと思うのです。

引用終了

先生曰く、人の意見に耳を傾けることは難しい。
しかし人の意見に右往左往しないことはさらに難しいと思います。
私も、何が真実かを見極める目を持ちたい。人の声を真剣に聞く耳を持ちたい。
自分の人生に自らが責任をとる勇気を持ちたいと思います。