論理思考をどう使うか

(2010年12月18日)

数年前よりビジネス書などで、
論理思考・戦略的思考がブームです。

その多くはMBA流の論理思考・戦略的思考です。
一部の知識人やコンサルタントしか知らなかったノウハウが、
今では一般にも広く知られるようになりました。
そこで、論理思考をどう使うのかについて話をしたいと思います。

論理思考・戦略的思考を広げた立役者は、
元マッキンゼーの大前研一さんだと思いますが、
現在ではその流れを汲んだ方々が大勢活躍しています。

フレームワーク思考
ロジックツリー
ピラミッドストラクチャー
MECE(ミーシー)
BCCのプロダクト・ポートフォリオ
SWOT分析
仮説思考
 
みなさんが読まれた本の中にも
こんな名前が出てきたかもしれませんね。

そして、そんな論理思考を身につけた人たちが
国内外の社会や企業で活躍されています。

論理思考は、議論・交渉にとても役立ちます。
自分の考え方を論理的に整理し、
相手に説得力を持って伝えることができるからです。
家庭内の小さな議論(話し合い)でも同じです。

でも、議論・交渉においては、
自分の考えを主張するだけでは、
なかなか上手くいきません。

テレビの討論番組で良く見られるような
相手を攻撃し合って、実りが少なく、
意味ない議論にもなってしまいがちです。

論理思考を使う人の中には、

「自分の主張を通すこと」
「自分の正しさを証明すること」

を目的にして、相手を論破したり、
攻撃したりする人がとても多いように感じます。

いかに本やセミナーやビジネススクールで
論理思考を学んでも、自分の論理理屈だけを
押し付ける人は、なかなか上手くいきません。

相手を論破することが、論理思考の効果とか、
自分の優秀さの証明のように勘違いする人すらいます。

私は、議論で論理思考を使用する際には、
とても大切なことが一つあると思っています。

それは、「相手の立場を思いやり、
相手を理解するために論理思考を使う」
ということです。

たとえば、交渉上手な人でこんな人がいます。

その人と話していると、自分の考えが整理され、
冷静になっていき、自分自身で納得して合意し、
自分の意見が通ったように感じてとても満足する、
そんな人です。

交渉上手な人は、相手を満足させながら、
自分の欲しい結果も得ます。

こういった芸当ができるようになるためには、

・win-winの発想ができること
・相手の思考体系を理解して、それに影響を与えられること

の2つが必要になります。

実は、これは容易ではないことです。

win-winの発想ができるためには、
相手が心からwinと思えることは何かを
ハッキリと理解できなくてはなりません。

話し合いで相手に影響を与えることも、
相手を理解することから始まります。

相手のものの見方・考え方が理解できる
ようになると、交渉の突破口が開けます。

相手の考え方に則って、相手が受取りやすいように
主張/提案/説得をすることができるからです。

家庭内はもちろんのこと、ビジネスにおいても、
相手や社会をより良く理解できる人が成功し、
永続的で幸せな関係を作れます。

私は常々、社員たちに「ビジネスは思いやりだよ」
と言ってきました。ビジネスコンサルタントの
石原明先生も「仕事は親切」と言われます。
原理原則は同じなんだな~と思います。

では、どうしたら相手を理解できるようになるかは
また、別の機会にお話をさせていただきます。