相手の視点でモノを見る

(2010年12月19日)

以前、以下のようなお話をしました。

・論理思考は、自分の主張を通すことや、
 相手を論破することを目的にすると、
 相手を動かすことが難しいし、
 自分の欲しい結果を得ることも難しい。

・論理思考は、相手を思いやり、
 相手を理解するために使うと良い。

・ビジネスでも私生活でも、相手のことを
 より正しく理解できる人の方が成功する。

・交渉の達人は次のような資質を持っている。
 (1) win-winの発想ができる
 (2) 相手の思考体系を理解できる
 (3) その思考体系に影響を与えられるスキルを持つ
 すると、相手を満足させながら、自分も結果を得られる。

・但し、相手の立場でモノを見ることは容易ではない。

今日は、その「相手の立場でモノを見ること」
についてお話をしたいと思います。

「相手のことは考えているよ」と多くの人は言います。
でも、以前も一部紹介しましたが、次のような言葉を
どこかで聞いたことがないでしょうか。

「家族のために必死で働いているのに、妻は文句を言う」
「相手に心から尽くしたのに、なぜ私は捨てられたの?」
「自分は良い夫だったのに、なぜ離婚されたのだろう?」
「会社のために長年尽くしてきたのに、リストラされた」

自分が正しいと思っていることを、誠実に、信念を持って
行動したとしても、悪い結果を生むことがあります。
相手から捨てられることも、嫌われることもあります。

自分が正しいと思っていることは、単なる思い込みであり、
相手の要望と一致しないことが多々あるということです。

だから、どんなに論理思考で自分の考えを整理しても、
それだけでは不十分です。相手を理解しないといけません。

上述した「私は誠実だったのに/良い夫(妻)だったのに」
と言う人の思考回路は、こんな風でしょう。

 (1)真面目に接している/誠実に接している
  (自分で良いと思うことを相手にしている)
    ↓
 (2)相手から(会社から)認めてもらえる
    ↓
 (3)良い扱いを受けて当然
  (少なくとも悪い扱いを受けるのは理不尽だ)

この思考の中には、相手の視点がまったく入っていません。
相手が望むものを、自分勝手に決めて思い込んでいます。

その思い込みが的外れなので、相手は満足も喜びもせず、
その結果、相手から悪い扱いを受けるんですね。

では、どうしたら相手視点を持つことができるでしょうか?

生まれてすぐに相手視点を持っている人はいません。
子供は完全な自己中心視点ですよね。
相手視点は訓練して身につけるものなのです。

次は、相手視点を訓練するための方法をお伝えします。
相手視点を訓練すると、人生がとても楽になりますよ♪