千葉商科大学会計専門職大学院のメールマガジンにコラムを寄稿しました

(2012年04月01日)

━━━━━━━━━━━━━━━━ [ 特 別コラム ] ━━━━━━━━━━━━━━━

 私は、前年8月以降4回にわたり定期的に、専門家として弁護士・司法書士・
公認会計士・税理士・不動産鑑定士・土地家屋調査士・社労士・行政書士・中
小企業診断士・FP・心理カウンセラーの先生方の協力を得て、石巻専修大学や
石巻市内仮設住宅内にてワンストップ総合相談会を開催しています。
相談内容は、法律・私的整理(破産)・離婚調停・罹災証明の発行・不動産
・登記・税金・年金・雇用問題・保険・事業資金調達・事業再生・二重ローン
問題(事業・住宅)・リース料の支払い・建築制限区画での補修等など様々な
相談に応じています。特に多いのが不動産や相続に伴う登記や税金関係です。

現在の被災地は、雇用のミスマッチが非常に深刻です。石巻市は港町です。
水産加工場等の食料品製造では、求職者が求人を大きく上回ります。土木関係
の求職は非常に多いのが実情です。さらに、求人が求職者を上回る土木建設分
野のミスマッチは、女性の雇用にも影を落としています。工事の必要な水産加
工場の再開が遅れ、女性の求職者がそのしわ寄せを食うという「負のスパイラ
ル」です。また、失業手当が雇用のミスマッチの固定化を促すという現象も起
きています。2、3カ月間の短期の求人に応募するくらいなら、働かない方が
まし。長く働かないと以後の雇用保険がもらえなくなるという思惑もあります。
さらに大量のがれきは復旧・復興の妨げとなっております。

沿岸部は人口減少が著しく、復興が遅れるほど避難者が戻らなくなる「負の
スパイラル」が非常に心配です。帰還を促すため、早急な生活基盤を整備が必
要です。

震災からの復興は、復旧に終わらせず、地域の課題解決も目指す創造的復興
になって欲しいと思います。民と官が互いの強みを持ち寄り、地域に寄り添い
ながら、きめ細かな支援が必要です。復興はこれからが正念場です。国が人的
に、財政的に最大限の支援に努めるのはもちろん、私達も復興を支えていくこ
とが求められます。記憶を風化させるようなことがあってはなりません。
私は、今後も復興支援活動にまい進していきたいと思います。


( 会計ファイナンス研究科5期生 ・ 磯脇 賢二 )